西洋医学では病気を治せない?
なぜ今医療は問題視されているのか
一つには医療が大きな産業であるからです。産業としての医療は病人を作り出しています。元経団連会長の故土光敏夫さんが20年も前に「日本経済は無駄や不必要なものが多すぎる」と指摘されていますが、医療もまったく同じ状況であると思います。
今医療費は膨大に膨れ上がり、年間30兆円といわれています。さらに年々増えていくことが予想されます。
さらに西洋医学ではほとんど病気は治せないからです。しかし、西洋医学にも得意分野はあります。
救命救急、事故などの外傷、ホルモン補充療法(甲状腺や糖尿病)、奇形・未熟児、分娩、虫歯、結石などの異物除去、画像診断、移植、感染症(これは抗生物質の乱用により、MRSAやVREなどの耐性菌を生み出した問題がある)など西洋医学は威力を発揮します。
これら以外の慢性疾患に関して西洋医学は対症療法しかできていません。いいかえれば原因を見つける手段を知らないのです。対症療法は言い換えれば、火事で報知器がなっているのを、火を消さないで報知器のスイッチを切るようなものです。
透析患者を例に取ると、30年前と比べ患者数は約700倍と劇的に増えています。現在の治療・対症療法が効果をあげていないことを物語っています。患者数が増えているということは、今行われている治療がその病気を治すに至っていないということを示しています。
筋肉・関節・スポーツ障害対症療法の玉突きや科学未発達への不安
発熱には解熱剤、下痢には下痢止めなど、体が必要としているから発熱や下痢が起きているわけで、それを止めてしまう事は、治癒と反対のことをしている事になります。しかし、時と場合によっては対症療法が必要なこともあります。
強い薬も病気を重くしました。特に癌は、癌自体の症状より、抗がん剤による副作用のほうがつらいと思います。膠原病の場合はステロイドが、この病気を複雑にしました。膠原病は交感神経緊張状態なので血圧が上がります。そうすると降圧剤を処方します。また脈が速いので不安になり、抗不安剤を投与されます。----------------------------------------------------------------------------------------------------